神棚の購入を検討されている方からご相談いただきました。
「米・塩・水・酒・榊など共働きで時間に余裕がない時もあって、きちんとあげられるか心配です。」
「神様の御力を借りて心持ちを穏やかにしたいのですが、そのような運気上昇を望んで設置しても良いですか?」
「神社では日頃の感謝を伝えて、お願いはしないように聞いたこともあります。本当はどうなんだろうと思っています。」
との事でしたから一つずつお答えして参りましょう。
【1】神棚にお供え物は必要?
特別な日には尾頭付きの真鯛や旬菜旬果を上げる事もありますが、日常では「米・塩・水」の三点を用意します。
基本的には毎日新しい物と交換すべきですが、半月に一度のみ新調するという方もいらっしゃいますし、絶対的なルールとは言えないかも知れません。
そして1日と15日にはお酒(清酒)と榊を新しい物に交換します。ですが夏の暑い時期は榊の葉が枯れやすく一週間も経たずボロボロになってしまう場合もあり、こんな時は早めに換える方が望ましくなります。
逆に寒い季節であれば長持ちするため、青々としたままの榊を処分することを個人的には忍びないと感じていて、状態が悪くなければ継続して使用することもアリだと思っております。
また6年以上も無事な榊が存在しますので、交換の周期はあくまでケースバイケースとしてお考え下さい。
「そもそも何故、お供え物は必要なのか?」
もし神棚が要らなければ、壁に御神札を貼り付けて終わりです。
信仰心の中で最も大切なことは感謝の気持ちを表すことにある筈。
頭を下げ手を合わせる作法のみならず、自然界の恵みがあって人間が生きていける訳ですから、生活の中心である『米・酒・塩・水』をお奉げし、常緑の『榊』は結界を強くする意味もあります。
生命の源となる産物を神前へと供え、その後にお下がりを在り難くいただくサイクルこそが正しい順序。
私たちが当たり前のように食生活を繰り返すことが出来るように、大切な御神様へ日頃のお気持ちを奉げていきたいものです。
【2】運気上昇を祈願しても良いですか?
神恩感謝・家内安全・事業繁栄・商売繁盛や家族の病気平癒など、神棚を設置する理由は人それぞれ。
それが他人を陥れるような願掛けでない限り、必ずや神様は貴方の手助けをして下さる事でしょう。
【3】日頃の感謝以外のお願いをしても大丈夫?
こんなフレーズを聞いたことありませんか?
「神様に個人的なお願い事をしてはダメ。」
こちらでも同じような噂があります。
日本の総氏神である伊勢神宮では国家繁栄・五穀豊穣・皇室弥栄・世界平和などが祭祀の中心であるため、長らく個人の願望はタブーだと云われてきました。
しかし今年4月に神宮司庁の広報室が刊行した図解 伊勢神宮では、このように書かれています。
「正宮は公の祈願をお祭りという形で行う場所ですので、感謝の気持ちを天照大御神に伝えるのが古くからの風習です。
ですが、決して個人的なことを祈ってはいけないところではありません。」
つまり日本最高の神社でも許される行為であり、礼儀作法としてはこの順番となります。
(1)まず感謝の気持ちを奉げる
(2)次に個人の願いを申し出る
また同書ではこうも記されています。
「どの宮社でもまず感謝をし、次にお願いごとをすれば良いかと思われます。鄭重なお願いごとをしたい場合は神楽殿でご祈祷をあげると良いでしょう。」
皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)に神楽殿がありますので、TPOに合わせて御祈祷を拝受されることをお勧めいたします。
「皇室の弥栄」「国家安泰」「五穀豊穣」「神恩感謝」
「家内安全」「身体健全」「商売繁盛」「事業繁栄」
「安産祈願」「お宮参り」「学業成就」「交通安全」
「厄祓い」「除災招福」「心願成就」「病気平癒」
【まとめ】
八百万神に対する祭祀の順序としてお考え下さい。
(1)感謝の気持ちで接する
(2)その心を行動で表す
(3)神前にお奉げする(お供え物、作法、言葉・祝詞など)
慣れない時は日々繰り返すことも難しいかも知れませんが、いつの間にか当たり前の日常サイクルとなる筈です。
この積み重ねこそ神様のエネルギーが増す最大の要因であり、その御威光と御神徳によって私たちは幸福へと導かれることでしょう。
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